2018.05.17
湿気から守る!保存容器での食品保管方法について
食品を保存容器などで保管する時に、一緒に乾燥剤などを入れていますか?
保存用として売られている乾燥剤には種類があるんです。
今回は、よく見かける『シリカゲル』と『珪藻土』の違いをご紹介します。
【シリカゲル】とは?
シリカゲルとは、空気中の水分を吸着除去する除湿・乾燥剤のことです。
よくお菓子や乾物などの袋に入っているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
実は、シリカゲルには『A形シリカゲル』と『B形シリカゲル』があるんです。
A形シリカゲル:低湿度下においても湿気を吸着します。
B形シリカゲル:高湿度下では湿気を吸着し、低湿度下では湿気を放出します。
(弊社は、食材の保存用途から低湿度下でも湿気を放出しないA形シリカゲルを採用しています)
【珪藻土】とは?
珪藻土とは、原料となる珪藻(植物性プランクトン)の強い骨格が残ったまま無数の穴が空いている状態の化石だと一般的に言われています。
その微細な穴が湿気を吸着しますが、シリカゲルのような化学的吸着ではないため、自然環境によって湿気を吸湿したり放出したりします。
その調湿性の高さから、室内の壁など建材として使用されています。
最近では、珪藻土を使用したバスマットなどを見かける機会も増えましたね。
実際に、キャニスター(保存容器)に『珪藻土』と『シリカゲル』をそれぞれ入れて比べてみました。
『珪藻土』が湿度52%、『シリカゲル』が湿度17%と、容器内の湿度に差が出ています。
『珪藻土』と『シリカゲル』の大きな違いとしては、湿気を吸着する強さがあげられるかと思われます。
おせんべいなどの保管時には低湿度下にしないと湿気るため、『A形シリカゲル』が適しているかと思います。
お砂糖などの一定の湿度を好むものに関しては、『B形シリカゲル』または『珪藻土』をおすすめします。
保存容器で食品保管をされている方は、食品によって使い分けてみてください。
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